2年前に別れた多重債務な元彼、たまに思い出したようにメールが来る。
数ヶ月ぶりの突然のメールは、
あすの夜のご予定は?バイトしませんか?
なんのことかと、よく話を聞いてみると
彼が店長を務める飲食店の夜のバイトが足りずに困っているとの事。
翌日がたまたま休みだったので、突然の話に半ば戸惑いながらも承諾。
当日の夕方、店で久しぶりに会った元彼は相変わらずの様子。
その夜は、土曜日にしては少な目の人の入りで、
あたしはほどほどの手伝い程度の仕事で済んだことに少しホッとしながら店を後にした。
そのあと1時間ほどして店を終えた元彼と合流。
駅近くのちょっとしたバーで軽く飲んで、終電に間に合うべく歩き出した。
駅に向かう道すがら、おもむろに札入れから5,000円札を手渡そうとする元彼。
「これ今日のバイト代。ありがとう、来てくれて助かった。」
右手に握られた5,000円札の向こうに、
左手に持ったヴィトンのモノグラムの札入れが目に入った。
あの頃のとは、違う・・・?
確か、黒い皮の札入れだったと思ったけど。
そんなことを頭の片隅でぼんやり考えながら、ポケットマネーからのバイト代を断った。
無償の愛ではないよ。
ただ、なんとなく気が引けて・・・。
なにがどうなって作った借金なのかは知ることもなかったが、
お金の問題はもう解決したのか。
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